その起き方…うまくできてる?できてない?どっちなんだい⁈

今日働いていて一つ指導させていただいた寝ているときからの起き上がり方についてのお話です

 

前回のブログで日常的な動作を見返そう、その質をあげようというお話をさせていただきました。

その代表的な動きで、誰もが1日に2回は確実に行なっていること…

寝る時と起き上がる時!専門的には起居動作と言われます

 

よくありがちな方法は上向きに寝ているところから、そのまま頭と上体を起こしてくるやり方

高齢者などでは脚の勢いを使って起きたりされます

 

はい、これは立ってる時や座ってるときの後方重心を引き起こします!

腰がしんどい💦踵がしんどい💦

はい、その起き上がり方、寝方のせいです!

 

惜しい方もいます

横向き起きで、座るときには正面向きになるパターン…これは惜しい

 

まっすぐ起きと、あとで正面になる起き方

この2つの問題点は背骨を丸められないことです!

この背骨を丸めるときに必要な筋肉が腹斜筋と腹横筋という腹筋のインナーマッスルです

腹筋の代表はいわゆるシックスパックの腹直筋だと思いますが、これはMMTという筋力テストで肩甲骨が浮けばオッケーなんです

この筋肉は肩甲骨が浮くところまでなんです

しっかり上体を丸めて起こしていくときに必要なのはインナーの腹筋なんです

 

そして、これ以上体を起こす時に必要なのは股関節を曲げる筋肉…つまり脚を上げる筋肉、腸腰筋や大腿直筋です

 

しかし、ここでポイントなのが

大腰筋や大腿直筋は腰の筋肉と共同で働きやすいことです。

動きとしては腰が反りやすくなるということ。

 

腰が反ると重心が後ろに寄ります。ということは体を起こしたいのに(重心を前にもっていく)、後ろへのけぞってしまうことになります

 

イメージできますでしょうか?

よっと脚を振って正面から起き上がる時、上体が一枚板のように丸くなれていない動きを

 

これもありがちですが、手を体の後ろについて起き上がるのも同様に、後ろに重心を残してしまい、起き上がりたいのかそうでないのかわからない状態を作ってしまい、腰を痛める原因になります

 

なかなか言葉では説明しづらいですが…

 

まぁとりあえずですね

寝る時も起き上がる時も

横向きから四つ這い経由で行なってください!ということです

そうすることで、腰の無駄な力みを減らし、腹筋のインナーの収縮を促す準備ができ、座ったり立ったりしたときも重心位置が整います

 

ぜひ、日々行なっている行動を少し振り返り、質を上げていってください

日常生活の質を見直し、効果的な身体のケアを!

1日の終わりに30分ストレッチをしている

週2回はジムでトレーニングしている

しか〜し、日常的には

ソファーやリビングで寝転がっていたり

座っているときは猫背なっていたり

なんてことはありませんか??

 

身体の不調は日々の行動の積み重ね、歴史です。言わばクセです

クセの修正は、30分を1回より、1分を30回のほうが効果的です!

つまり日常生活での動作の質を向上させることが、体のトレーニングやケアにおいて非常に大きな効果を持ちます!

また、特に体幹レーニングの重要性が強調される中、日々の動作の見直しは、より健康的な生活に直結します。今回の記事では、日々の動作の質を向上させるための具体的な方法をお伝えします。

 

 他者中心構造へのシフト

他者中心構造とは、自分と物の関係で物に近づいていくアプローチです。例えば、飲み物を飲むときに、飲み物が手にある状態から自分の体をそれに近づけることです。逆に自己中心構造では、飲み物を自分の方に腕を曲げて持ってくるような動作になります。このように、物との関係を考えるときに自分からアクションを起こすことで、体全体の使い方が自然と改善され、無駄な力みを減らすことができます。

 

動作の質の違いとその影響

動作の質が異なると、体内で起こる反応も大きく変わります。たとえば、細かな手足の使い方が外から見たときには同じに見えても、使われる筋肉やその負荷は全く異なるため、動作の質に注目することが重要です。体を無駄なく効率的に使うことで、疲労を軽減し、パフォーマンスの向上につながります。

 

四十肩や五十肩に対する効果的なアプローチ

四十肩や五十肩のような関節痛に悩む方々にとって、動作の質を改善することは、痛みの軽減に非常に効果的です。肩が痛い時に無理に肩を動かすのではなく、例えば机の上に腕を置いて、しゃがむ動作を取り入れることで、肩が自然と上がるという他者中心構造的な動きが推奨されます。これにより、肩に過度な負担をかけずに動かすことが可能となり、痛みの原因となる炎症や疲労物質の蓄積を防ぎます。

 

日々の生活の中で動作の質を意識し、小さな変更を加えることで、健康な体を維持し、より豊かな日常を送るための基盤を築くことができます。今紹介したポイントを心がけて、体のケアを始めてみませんか?ぜひ一度お試しあれ(^^)

セラピストとしてありたい姿

えぇ前回のブログでは患者さん側を悪く言っただけのようにうつる部分もあるかと思いますので、次はセラピスト側に必要な、というか私がどうありたいかを少しばかりお伝えさせていただきます

 

私は、新卒で総合病院に勤務し、その後に整形外科で働くようになりました。クリニックは場所によって特色があり、私が勤務したところはあまりエクササイズや運動指導はなくリラクゼーションメインの施術が多くされていました。なので、「マッサージして」と言われるやすく、これが初めは苦手でした。また、お伝えした自主トレはあまりやらず、人によってはテレビでやってたのをどうか?と聞いてくることも。その頃は自分の施術に自信がついてきていたこともあり、「自分のやり方が気に入らなければ、他を当たってください。言ったことやってくれないんやから、治らないの当然でしょ」と内心思っていたこともあります。

(今考えれば、ちょっとPTに毛が生えたぐらいでどの口が言うてんのや!と恥ずかしさしかありませんが 笑)

 

 

私の好きな漫画の一つ「火ノ丸相撲」のキャラクターであるちひろは全日本レスリングを制しましたが、頂きを目指す基準が周りの部員には合わず、みんなは辞めていってました。そこを求めていない人間に、その基準の練習や価値観は合いません

患者さんも同じで、それぞれの方の歴史を表してあるのが体で、その思いにも色々積まっています。そこを自分に合わないからと否定するのではなく、そこに少しは寄り添えるようにありたいと今はやっと少しずつ思えてくるようになりました

 

まとめますと

対人の仕事ですから、お互いに気持ちよくいきたいと思います。

こちらはどういう強みがあるかなどもお伝えしつつ、その方それぞれの求めるもの、要望に応えられる技術・知識をしっかりつけて、来てくださる方にできる最大限を提供させていただきたい‼️ということです(^^)

理学療法士あるあるとアドラー心理学

今回は、私たち理学療法士がよく直面するシチュエーションのお話です。

 

 

治療意欲と実行のギャップ

 

多くの患者さんが「早く治りたい!」と整形外科に来られます。しかし、実際には、提案した自主トレーニングをしない、または不十分にしか実行されていないことが多々あります。また、お伝えした運動ではなく、テレビでやっていた運動をしているという方もいらっしゃいます。

いったい何をしたいのでしょうか?笑

 

今の体の状態は、今までのその方の歴史であり、長年の結果であります。クセをなおすのが難しいように、その何十年の歴史をどうして多少のことで改善すると思うのでしょうか。

また、あなたの体の状態を直接見た専門家より、まったく個別性のない運動を行うのでしょうか?

ごく普通に当たりまえ的に考えることが欠けているこのなんとも不思議現象…

 

(これはセラピストの能力とは無関係で考えてください)

 

 

アドラー心理学の目的論

 

ここで私自身が腑に落ちたのは一時期流行った『嫌われる勇気』で説明されているアドラー心理学です。

アドラー心理学では、なにか原因があって結果がある、過去があるから未来があるという原因論的視点ではなく、何か目的があって、そこに現在を合わせているというものです。

人は自らの行動の目的を持っており、その状態・行動が最高の状態でなくても、それにより得られるメリットを求めていると考えます。

 

今回の整形あるあるでは、

痛みを治したいといいつつ運動をしないのは、治りたくないからということです。もちろん痛みがあるというデメリットがありますが、例えばメリットとして考えられるのは…

痛みがあるから労ってくれる

家事や仕事をしなくていい、手伝ってもらえる

改善するための努力をしなくていい etc

 

ONE PIECE 32巻のブックカバーの内側にこのような言葉がありました

 

この世は、

思った通りになるのだそうで。

思った通りにならないよと

思っている人が、

思った通りにならなかった場合、

思った通りになっているので、

やっぱりそれは、

思った通りになっているのだそうで。

 

現状や、これから先を変えたいと考える場合

原因論では過去によって未来が決定するため、もう先はどうにもできません

しかし、目的論に従えば、未来は変えることができます。

私は、まず自分自身がこの考え方で生活し、かつ体の改善を考える場合は、自分自身の努力が必要であることはしっかりとお伝えして、その上で一緒に努力していきたいと思います。

ピンポイントは良くも悪くも…

今日は異なるアプローチについて私自身の考えも交え、お話したいと思います。

 

えぇ、私は理学療法士をしていますが、その理学療法東洋医学、そしてオステオパシーの3つについて考えてみます

 

 

理学療法士は局所を見るプロ

 

理学療法士は主に、患者の運動機能を改善し、整形を例にすると主に痛みを無くすことに特化しています。医学的根拠に基づいたアプローチを使用し、特定の身体部位の障害や機能不全に焦点を当てます。例えば、膝の怪我を負った患者に対して、理学療法士は膝周辺の筋肉を強化する運動や、関節の動きを改善するために、骨の誘導や筋肉、靭帯、脂肪組織などの柔軟性を出すなどその原因を細かく特定しアプローチします。この「局所的なアプローチ」は、急性の障害や特定の問題に対する直接的な治療に非常に効果的です。

 

 

東洋医学オステオパシーは全身を一まとまりとして見る

 

一方で、東洋医学オステオパシーはより全体的なアプローチを取ります。東洋医学では、体のバランスやエネルギーの流れ(気)を重視し、針治療や漢方薬を用いて体全体の調和を目指します。オステオパシーもまた、全身の構造と機能が互いに密接に関連しているという哲学に基づいており、手技を用いて体の自然な治癒力を促進します。これらのアプローチでは、一つの部位だけでなく、体全体の健康が重要視しています。

 

 

個人的な視点:全体を見ることの重要性

 

私個人としては、体全体を一つのシステムとして捉えることのほうが好きです!良い悪いというより、それぞれに得意な分野があるため、ここでは単純に私の好みの話です!笑

なぜなら、体の各部分は互いに連動して機能しており、一箇所の不調が他の部位に影響を与えることが少なくないからです。これは普段の臨床でも多々思うことがあります。

たとえば、背中の痛みが実は足の不適切なアライメントから来ている場合、その足の問題を見落としてしまうと根本的な解決には至りません。

このように、全体的な視点から治療を考えることで、より持続的な健康の手助けができると考えています!

揉む?さする?強く?弱く?どれがいいんだい⁈

マッサージや自己ケアの方法として、「揉む」「さする」という技術がありますが、どちらが良いのか、またはどの強さが最適なのか、というのはあるあるな疑問です。個々の好みや体の状態によって最適な方法は異なるため、一概に「これが正しい」とは言えません。今回は、このテーマについて少し考えてみましょう

 

 

その人が思ういい方でやればいい

 

人はそれぞれが独自の感覚を持っており、何が心地良いかは個人で異なります。その方の身体が何を求めているのかを理解し、それに応じて施術の方法を選ぶことが最も重要だと思います。例えば、疲れがたまっている時には力強い揉み方が効果的かもしれませんが、リラックスを求めている時には優しいさすりが適しているかもしれません。

 

 

人は主観、感情の生き物だから

 

人間の感覚は非常に主観的で、感情に大きく影響されます。その日の気分や体調によって、同じマッサージでも感じ方が異なることもあります。ストレスが多い日には、リラックスできるようなマッサージを求めるかもしれませんし、活動的な日には少し強度の高いマッサージを好むかもしれません。

 

 

 

アルント・シュルツの法則

 

アルント=シュルツの法則は元は薬理学で知られる原理で、生物に対する化学物質の作用はその濃度や投与量によって異なる効果を示すというものですが…

施術においては、刺激の強度と神経・筋の興奮性についての関係性を示したもので、ざっくりと以下の内容です。

 

弱刺激→神経機能を喚起

中等度の刺激→神経機能を興奮

強刺激→神経機能を抑制

最強の刺激→神経機能を静止

 

 

結論としまして、自分の経験的には…

 

施術はその人の体調や好みによって大きく左右されるもの!で、

施術側としては、クライアントが望む方法で対応できるのがいいかなと思います。 

客観的に体をみれる人は違いますが、基本的に主観MAXで生活してるわけで…そして、そこには自分の好み・感情が大きく関わっていますので。

 

ただ、より健康に生きることを考えると…

自分自身の感覚に少し耳を傾け、客観的に、いわゆるメタ認知能力を上げることも大切かなと感じます

発見の喜び 〜既知の事実から独自の洞察へ〜

私たちの日常は、知識を学ぶ過程で構成されています。しかし、その知識がどれだけ既に周知のものであっても、自分自身で発見した瞬間の喜びは格別ではないでしょうか?

今日のブログでは、

「学ぶ面白さ」と「自分で発見する楽しさ」

に焦点を当て、知識の再発見がいかにして私たちの理解を深め、学びを楽しいものに変えるかを考えてみたいと思います。

 

 

既知の事実から新たな発見へ

 

世の中にはほぼ全てが既知の情報であふれていますが、その海の中で0から1を生み出すことは極めて困難です。しかし、よく耳にすることかと思いますが、教えられることと自分で見つけ出すことには大きな違いがあります!

教えられた知識は一時的な記憶に過ぎないことが多いですが、自分自身の疑問や探究、気付きによって得られた答えは、深く記憶に刻まれます!

 

たとえば、僕自身では日々の臨床の際に患者さんからよく聞くことで、「雨の日に膝が痛む」現象があります。これは気圧の変化によるものと言われていることが多いです。

どういうことなのか?その理由がある日突然、自分の中で腑に落ちるました。「雨が降ると気圧が下がるのは、空気が水に変わり、元々空気が占めていた場所の圧力が低下するからだ」と🤩自分で理解することで、その知識は「自分のもの」となり、忘れがたいものになります。

 

 

自分の手で掘り下げる喜び

 

学問の世界で真新しい発見をすることは難しいかもしれませんが、自分自身の生活の中で小さな発見をすることは誰にでも可能です。その過程で、教科書や他人から教わったことを超えた、独自の理解が深まります。自分だけの視点や解釈を加えることで、学びはより個人的なものになり、より鮮明な記憶として残ります。

 

このようにして、私たちは学びの旅を続けながら、時には自分自身の洞察によって既知の事実に新たな意味を加えることができます。それはまさに知識を血肉とする過程であり、この発見の連続が、学ぶことの本当の面白さ、楽しさを形成しています。

 

学びを追求するすべての人々へ

自分自身で答えを見つけるその瞬間まで、探究心を持ち続けてくだされば幸いです(^^)